現実

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木下:「元々腕っ節も強かったしね・・ 喧嘩で負けたなんて聞いた事なかったわ。 それでも、僕に対しては何も変わらない優しい兄貴分やった。 僕は必死になって山川さんと同じ目線を目指した。 やけど、その背伸びに違和感があったんやろうな~ 山川さんが、 お前が本気で医者になるって目標を叶えるまで俺はお前と会わん・・ そう言うて突き放された。 ショックやったよ。 やけど、それが不器用な山川さんの僕に対する気持ちなんやって思うようにした」 猛:「そうっすね・・」 木下:「それから、僕は医者を目指し頑張った。 僕が医者になれた頃、山川さんはヤクザの世界で生きてた。 どうしても、感謝の気持ちを伝えたかった。 山川さんのお陰でこうやって医者になる事ができたって・・ やけど、住む世界が全く違うし、なかなか再会できずにいた。 再会できない間、変な勘ぐりに侵されたよ。 ヤクザなんかになってしもて・・ 山川さんは変わってしもたんや・・ 皆を泣かす悪者になってしもたんや・・ あの時、俺を恐喝した4人組みたいになってしもたんや・・ 尊敬してたからこそ、、 その気持ちが強かったからこそ、悔しさが大きかった」
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