現実

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唐木:「聞こえんな~児玉~ 今度は高橋の飼い犬になったんか? 尻尾振ってクルクル回っとけ、アホがっ! ハッハッハッハ」 マサカズ:「猛・・ 俺、我慢でけんわ・・ やってもーてええか?」 マサカズもまた、我慢の限界と言わんばかりの表情をし、一歩を踏み出していた。 猛:「やめとけ、マサカズ。 お前一人の話やないんや・・ 今、親父が居ない状況で問題起こす事は俺が許さん」 マサカズ:「くそっ!」 猛:「リョウさんも分かってくれ」 兵頭:「ああ・・」 猛:「唐木・・ お前が納得でけんねやったら、まずキレイにしてから来てくれや。 今のお前と何を話しても、真剣には話でけんわ」 マサカズ:「クスリにしか逃げれんザコが調子乗るな。 ええ年やねんから、真面目に働け!」 感情をぶつける所がなく、嫌味たっぷりの口調でそう発した。 それを聞いたのか聞いてないのか・・ 唐木は目線が定まる事はなく怒りを露にしていた。 唐木:「・・・・・たる」 唐木はブツブツと小声で何か言葉を呟いていた。 兵頭:「暴力で解決するつもりはない。 お前の中に、良心があるんやったら悔やみ続けろ」 先ほどの怒りに任せた表情はそこにはなかった。 冷静にそう言葉を並べ、唐木と目線をそらした兵頭であった。
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