現実

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マサカズもまた、唐木を一閃し、見下すような表情をし、視線を逸らした。 移動を始める兵頭とマサカズ・・ 猛はキマって何をし出すか分からない唐木を最後までにらみ続けていた。 唐木は下を向いたまま、同じ言葉を何度も繰り返しているようであった。 その言葉は少しづつではあるが大きくなっているように感じた。 二人の姿を追いかけるように、猛も移動を始めた。 その時、 背後から、もの凄い殺気を感じて思わず振り返った。 唐木:「兵頭!!児玉!! お前ら殺すって言うてるんじゃっ!!!!!」 猛が振り向いた時、一番に目に入ったのは、右手で握る一本のナイフであった。 その言葉に遅れて反応した、兵頭とマサカズが振り向いた時には、唐木は目の前まで走り込んできていた。 猛:「危ないっっっっ!!」 猛の言葉が辺りに響いた・・・
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