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猛:「グゥゥゥゥ」
猛は身体を呈して、唐木が振り回す刃物を受け止めた。
跪き唐木をにらみ付ける猛。
一瞬の出来事で、兵頭もマサカズも言葉を発する事を忘れたかのように静粛な時間が流れた。
兵頭:「た・・たけし~~~!!!!!」
マサカズ:「え!?
え!?
ウソやろ・・
たけし?
なあ」
刃物を伝い、血が地面へ溜まってきていた。
ポタポタ・・
その音は次第に早くなっていく。
唐木:「ハハハハハハッ!
お前ら俺に説教してる場合やないぞ、コラっ!!」
今、自分が何をしたのか・・
今、自分がした事がとんでもない事やって理解出来てないようだ。
マサカズ:「たけしっ!!
たけしっ!!」
マサカズは猛を抱き起こし、ひたすら名前を繰り返し叫んでいた。
兵頭:「か~~ら~~き~~!!!」
その眼に浮かぶ怒りは、全てのものを飲み込む勢いがあった。
キマッている唐木でさえ、恐怖で足が竦んでしまっている程であった。
唐木:「ははは・・兵頭・・
お前もコロス」
その言葉を最後まで意識の中で発する事が出来なかった。
兵頭の一撃は強烈な怒りと共に唐木の顔面へとめり込んでいた。
どれくらい後ろへ吹っ飛んだであろうか・・
一撃が強烈すぎて、受けた唐木は一瞬で意識を刈り取られていた。
受身も取れず、そのままの状態で上向けに倒れこんだのであった・・
唐木は起き上がってはこなかった。
兵頭:「マサカズ、救急車やっ!! はよせええ!!」
マサカズ:「は、、はいっ!!」
兵頭:「猛っ!!たけしっ!!
大丈夫や!!すぐ救急車くるからなっ!!
おい!!
返事せえ!!!」
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