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光の下へと集まる虫のごとく、野次馬が集まってくる。
猛は救急員に抱えられ、担架へと移された。
せわしく車へと運ばれ、最後に兵頭が乗り込んだ。
兵頭:「頼んだぞ、マサカズ・・」
マサカズ:「・・・はい」
マサカズは今の状況を自分の中で整理できずにいた。
あまりにも衝撃的な事すぎて、頭が何も受け入れられずにいた・・
(どないやねん・・もし猛に何かあったらどないなんねん・・
何でこんな事になってしもたんや??
俺が唐木の事を煽るような事言うてしもたからか?
俺のせえやないんか??)
冷静に考えるに連れて、自分を責めるという結論に至る。
そして、目線の先には、意識を失った唐木が倒れていた。
警察が事情を聞く為、マサカズの元へと近づいてきた。
別の警官は意識を失っている唐木の下へと向かっていた。
近づく警官をいなし、マサカズもまた唐木の下へ歩き出した。
(このクソったれがっ!!)
ふと警察官という現実が目に入るや否や怒りが爆発した。
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