現実

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マサカズ:「はあはあはあ・・ 分かったから離してくれや。 ちゃんと話するから・・・」 マサカズは今だ気持ち良さそうに意識を失う唐木を見ながら、湧き出る怒りを抑えていた。 そして、その怒りを警官へぶつけながらも、今さっき起きた出来事を一部始終説明した。 警官:「それで、そこで倒れてる奴が、クスリの影響で気が狂って人を刺したんやな?」 マサカズ:「分からんわ・・ 俺の言葉にキレてそんな行動に出たんかも知らんし・・ どっちゃにしても、こいつだけは許せんねや!」 警官:「分かったから。 こいつは連れていくから。 君も参考人として着いてきて」 一番年配の男がそう言い、マサカズから目線を逸らした。 別の若い警官は、二人で二言三言小声で会話をし、唐木の下へと歩を進めた。 その時、確かにその警官は笑っていた・・ マサカズはその顔を見逃さなかった・・・ マサカズ:「おい、ワレ・・ 何がおかしいんや、コラっ! 俺の連れがこないな事になってんのに、何笑ってるんじゃ!」 怒りを必死で抑えていた・・ 些細な事なんかも知らん・・ やけど、限界に達してしまったのだ。 マサカズ:「おまえらが他人事面すんなコラっ!!」 無我夢中に若い警官目掛けて突っ込んで行ったのだった・・・
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