現実

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マサカズ:「ワレが他人事みたいな顔して、笑ってるから言うてるだけやろうがっ!!」 吉野:「うるさいっ!!」 納得のできないマサカズは年配刑事の里村の方を向き、自分の正論を叫んだ! マサカズ:「何で俺が捕まらなあかんねんっ!!」 里村はマサカズの方をチラッと見て、吉野が正しいと言わんばかりの表情をし、目線を逸らした・・・。 マサカズ:「何でなんやっ!! そんなんおかしいやないかっ」 叫ぶマサカズを見下し、吉野はマサカズにしか聞こえないような小声で呟いた。 吉野:「お前みたいなクズが俺に意見するな・・」 マサカズ:「なっっ・・・ お前・・・・・」 そのやり取りを端から見ていた若い警官の芝は、複雑な表情でその一部始終を見終えていた。 手錠をされてもなお、気が狂ったように叫ぶ唐木・・・ 納得できず、ただ自分の正論を叫び続けるマサカズ・・・ 二人の叫びが現場に響き渡った。 マサカズと唐木を乗せたパトカーは野次馬を制止し、現場を去っていった・・・。 救急車とパトカーが去った現場には、猛の鮮血だけが残っており、現場の壮絶さを伝えていた・・・。
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