現実

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(どこ行ってしもたんや、オカン・・・ 久しぶりに会えたんやから、もっと色々話したいやん。 咲も楽しみにしてたんやぞ? あいつはオカンの顔も覚えてへんねやぞ?) 猛:「オカン・・・」 そう言葉を漏らす頃には、オカンの姿は見えなくなっていた。 再び、暗闇が辺りを包んだ。 (ここは、ホンマにどこなんや?) 少しづつ、暗闇に眼が慣れてきた。 下を見ると、細い道が四方に渡り繋がっていた。 (この道はどこに繋がってるんや?) 急に寂しさが猛を包み込んだ。 (咲・・どこにおるんや? ミナ・・お前のぬくもりが欲しいわ) 何で、急にそんな感情が出てきたのであろうか・・・ (寒い・・何やねんここ・・) ふと、振り返ると、さっきと同じく、小さな光が眼に入った。 (ん?さっきと同じ光やん)
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