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ここに来た目的が思い出せない。
無意識に光を求めていた。
足先は、光のある方向へと進んで行く。
次第に光は大きくなり、その光の先からこちら目掛けて足早に歩を進める人影が眼に入った。
その姿は記憶に新しく、猛を安心させた。
やけど、その違和感だけは払拭出来ずにいた。
猛:「親方!」
満身創痍やったはずの親方が元気な姿てここに現れた。
親方:「猛・・・
お前の気持ち一つで周りは変わるんや。
お前には周りを変える力がある。
お前は選ばれた人間なんや」
猛:「ははははは・・・
親方、しゃべれるようになったんや。
元気に歩けてるし・・・
俺との約束守ってくれたんやな・・・」
親方:「・・・・・」
親方は黙って下を向いていた。
猛:「親方のおらん間大変やった・・・
みんなが頑張ってくれたから落ち度なくこなす事ができましたけど。
やっぱり親方がおらなあきませんわ・・・」
親方:「・・・・・・・・・」
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