現実

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ミナ:「猛君・・・ お願い・・・ 今までみたいにその眼で私に語りかけて? 猛君言ったよね? 私の事、幸せにしてくれるって・・・ 信じて待ってるから! 私は猛君がいなきゃ絶対幸せなんかになれへんねんからっっ!!」 全ての気持ちを吐き出した。 猛君が私を置いてどっかに行くはずがない・・・ ミナは、あえてネガティブな選択肢を封印したのであった・・・・。 ミナの叫びに答えれるばずがなく、猛は沈黙のまま、病室へと運ばれたのであった。 3人は猛の後をついて行き 病室の中へと入り、ただ猛の様子を眺め沈黙を続けた・・・ しばらくの時間が経過し・・・・ 猛の身体に変化が起きた さっきまで、身動き一つ取らなかった猛が首を左右に振り、悶え出したのである。 突然の異変にミナは驚き、すぐコールを鳴らした。 酸素マスクをつけている状態では、猛が何を言うてるのか理解出来なかった。 一分も経たない内に、木下は猛の元へやってきた。 酸素マスクを外し猛へ向けて、大きめの声で叫び出した。 木下:「どないした、猛君? みんな心配してるんやぞ? はよ、元気な顔見せたらなあかんやないか!」
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