現実

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その後も猛は聞き取れない言葉も含めて、小声で何かを言っていた。 まるでそれは、誰かと会話してるようであった。 木下:「聞き取り難いけど、今確かに【魅眼】て言うたよな・・・」 兵頭:「ミガン?」 木下:「うん。 山川さんの師匠である、司親分の別の呼び名やねん・・・・【魅眼】て」 兵頭:「ツカサ!?」 木下:「うん。 随分前に亡くなられた方やねんけどな? 山川さんは猛君の事を司親分の生まれ変わりやと思ったて言うてたよ」 兵頭:「親方の師匠やなんて、すごい方やったんでしょうね・・・」 木下:「僕も聞いただけで実際会った事はないんやけど・・・ すごい方やったみたいやな・・・・ 山川さんが兄弟やて言うてはる、坂上さんも司さんの弟子らしい 何しか、司さんに関わった人の多くはその後の人生を大成してるんやて」 兵頭:「なるほど・・・ そんなスゴイ人と猛が・・ やけど何となく分かる気がします・・・」
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