現実

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木下:「山川さんは、自分がああなる前から、猛君に命を預けるつもりやったみたいや」 兵頭:「そうっすか・・・」 木下:「僕もその司さんの話を聞かされた時は驚いたよ。 そんな偉大な人にそっくりやて言う猛君に無性に会ってみたくなったよ」 兵頭:「俺も猛の眼に惹き付けられた1人です・・・」 木下:「そうなんか・・・ やはり、猛君にもその才能があった訳や。 山川さんの目に狂いはなかったてところか。 やけど、変やな?」 兵頭:「何が変なんですか?」 木下:「いや、大した事やないんやけどね? 山川さんが少し前に話した時に言うてたんやけど、司さんの事・・・魅眼の事は猛君には言うつもりはないて、そう言うてはったからね? 何で猛君の口からその名前が出てきたのかなってね? 山川さんも体調崩されて、思わず言うてしまったのかな?」 兵頭:「どうなんすかね? やけど、なんで親方はそんな大事な話を猛に隠す必要があったんすかね?」
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