現実

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猛:「ははは・・・ リョウさん、何言うてるんや・・ 言うてる意味が全く分からんわ・・・」 兵頭:「・・・・・」 猛:「ミナ・・・こっち向けよ? 咲・・何泣いてるんや・・」 咲:「お兄ちゃん、、お兄ちゃん・・」 咲は止まらない涙の理由を身体全体で猛に伝えた・・・ 言葉はなくても、猛にはもうその理由は伝わっていた。 猛:「そんな訳ないやろうがっっっっ!!!! 冗談言うのはヤメえって言うてるやろうがっ!!!!」 身体に貼り付けられてる管を強引に引き千切り、激痛に支配された身体を起き上がらせ、立ち上がった・・ 兵頭:「猛っ!! 無理やっ!! そんな身体で何してるんやっ!」 猛:「親方ん所に行ってくる!!」 兵頭:「何を言うてるんやっ!! そんなん無理に決まってるやろがっ!!」 猛:「放してくれ!! 親方の所に行くんやっ!! 放せっっっっっっ!!!」 兵頭:「あかんっ!! お前に無理さす訳にはいかん!! 俺は親方と約束したんや!!」 咲:「や・・め・・」 あまりの出来事に咲は言葉を失っていた。
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