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猛:「・・・・分かりました」
木下の気持ちが入り込んで来た。
それぞれ、親方に対する思いがある。
木下の気持ち・・・
リョウさんの気持ち・・・
マサカズの気持ち・・・
咲の気持ち・・・
皆、それぞれ違いはあるが親方の意思を受け継いでいる。
猛は、そんな皆の気持ちを全て受け入れるべく、決意をしていた。
親方は俺ら全員の気持ちを全て受け入れてくれていた。
俺らだけやない。
その他多くの仲間の気持ちを全て受け入れ、確固たる信頼を築きあげてきた。
そんな人を超える事がどれだけ大変な事か・・・・
そんな事は最初(ハナ)から分かっていた。
それでも、その頂を目指す事が何よりも近道やと親方に教わったような・・・そんな気がしていた。
一方、その訃報を社員に伝える為に会社へ戻っていた兵頭が病院へと帰ってきた。
兵頭:「みんなの顔をまともに見れんかったよ・・・
みんなからすれば、残酷すぎる現実やわな・・・
どないして、納得すればええねん・・・
そんな顔してたわ」
猛:「リョウさんすんません・・・
後でみんなには俺から説明します。
親方はあんな姿を皆には絶対見せたくないって・・・
俺の知ってる親方なら、絶対そう言うやろうって判断したんです・・・」
兵頭:「誰も猛を責める奴はおらんよ・・・
みんな、お前の事を心配してたわ・・・」
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