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兵頭は驚いていた・・・
(正直、猛は親方の死を目の当たりにしてもっと取り乱し続けると思ってた)
今、目の前にいる猛は親方の死を受け入れつつ、冷静に周りの事も対処出来ている。
兵頭はマサカズには申し訳ないと思いつつ、今言うべき話やないって・・・
そう勝手に判断していた。
やけど、あまりに冷静に映る猛を見て、その事実を自然と口にしてしまっていた。
それでも猛は冷静で・・・
自分がこんな状況に追い込まれているにも関わらず、まず第一にマサカズの気持ちを優先していた。
そんな状況に心打たれていたのであった。
猛に頼まれた通り、兵頭は車を走らせ、マサカズが居るであろう管轄の警察署に足を運んだのであった。
冷静に考えて、なぜマサカズが警察に捕まってる?
もしかして、唐木に仕返しをしたんか?
不安な予感に支配されながらも、一層速度を上げマサカズの元へと急いだ。
(もしかして、感情に任せて唐木にトドメをさしてしもたんか?)
不安は更に深く兵頭の頭に植え付けられていった。
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