別れ

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兵頭:「マサカズ・・・」 マサカズ:「どないしたんですか? まさか・・・ 猛の身に何かあった・・・・!?」 兵頭:「いや・・・ 時間掛かるけど、命に別状はない」 マサカズ:「・・・・・良かった」 兵頭:「それが良かないんや・・・」 マサカズ:「えっ!?」 兵頭:「実はお前が警察に居る間に親方がな・・・」 マサカズ:「親方が!?」 兵頭:「あかんかったんや・・・」 丸一日が過ぎた状況であったが、その事を口にするだけで、震えと涙が身体を襲う・・・ マサカズ:「あかんかったって・・・ 死んでしもたって事・・・」 兵頭:「・・・・・・ああ」 兵頭は搾り出すように、そう呟いた。 マサカズはその現実を受け入れる事が出来ず、ただ呆然としていた。 そんなマサカズを見て、兵頭は悲しみを押し殺し、口を開いた。 兵頭:「マサカズ・・・ 親方は俺らに希望を残してくれたんや・・・ 俺は猛について行く。 それが親方の意思やから・・・」 マサカズ:「・・・・・くっ」 その言葉に我へと返ったマサカズは下を向き、歯を喰いしばった。 マサカズ:「・・・・・」 (俺が余計な事したから、猛をあないな目に合わせた・・・ 俺が余計な事言うてしもたから、親方の死に目に会えなかった・・・) マサカズは自分の不甲斐なさをただ責め続けていた。
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