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兵頭の車に揺られながら、自分なりに整理していた。
そして・・・・・・
マサカズが出した結論もまた、単純なものであった。
猛を信じてついて行くだけ・・・
足手まといにならんように・・・
それが親方への供養やと・・・・
マサカズはそう自分の気持ちを締め括ったのであった。
兵頭とマサカズが病院へと移動をしている最中、猛は病室に戻ってきていた咲とミナと3人で、思い出話にふけっていた。
咲:「そう・・・
親方の声が聞こえたんや・・」
猛:「そら耳やと思うんやけどな・・・
あまりにもリアルやったもんで思わず辺り見回してしもたわ」
ミナ:「私はそら耳じゃないと思うな。
親方は猛君の中に存在してるって・・・
現実ではありえない話かも知れへんけど・・・
二人の間には、そんな常識は通用しない何かがあるんやないかなって、そう思う」
咲:「ウチは霊感とか何も信じへんし・・・
現実としてあり得ないものはやっぱりあり得へんものなんやって思う。
やけど・・・・
身近に起こった事は、偶然なんて言葉では片付けられへんって・・・」
咲は言葉に詰まりながらも、ミナの言う事に賛同していた。
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