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猛:「ミナの言うてる事も咲の言いたい事もなんとなく分かる。
やけど、今の俺を支えてくれてるのは、誰が何て言おうが、親方なんや」
色んな言葉の捉え方がある。
猛の言った意味がそのどれに該当するのかは分からない。
やけど、そこに居る二人は、猛の表情を見て、全てを納得する事が出来た。
それだけ、下地のある確信が猛の表情から伺う事が出来た。
さらに猛は言葉を続けた。
猛:「昨日も話したけどな?
目を覚ますまでえらいリアルな夢を見てたんや・・・」
ミナ:「お母さんと親方の夢って言ってたよね?」
猛:「ああ・・・
いや・・・
果たして、それが夢やったのかどうかさえ、今となっては分からんねん。
それだけ、リアルな出来事やったんや・・・」
咲:「あの時は、それどころやなかったから、詳しく聞けなかったけど・・・
その話、ちゃんと聞かせてや?」
猛:「ああ・・・・」
咲:「母ちゃんか・・・
随分懐かしい響きやな?」
猛:「ああ・・・俺も懐かしかったよ。
やけど、あれは夢やったんかな?」
猛は複雑な表情を浮かべつつ、更に言葉を続けたのであった。
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