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咲：「ところで、お兄ちゃん？」
猛：「ん！？」
咲：「ﾘｮｳさんと木下さんがその時話してたんやけどね？」
猛：「何の話や？」
咲：「うん･･･
ﾐｶﾞﾝがどうのこうのって言ってたの･･･」
猛：「ﾐｶﾞﾝ！？」
猛は眼を斜め上に向け、その言葉を思い出そうとしていた。
咲：「確かにそう言ったって。
その言葉が親方とすごく関係が深いって･･･
木下さんが言ってた。
お兄ちゃんが【ﾐｶﾞﾝ】って言ったのが、ただの偶然かも知れないけどね？」
猛：「ああ･･･
思い出した。
親方から【ﾐｶﾞﾝ】って話聞いたような気がする･･･
親方の師匠が、その持ち主で･･･
俺にもその才能があるって言ってたような･･･」
咲：「うん･･･
木下さんがその話を良く知ってたんやけどね？
その【ﾐｶﾞﾝ】の持ち主は、司さんって言う方みたいよ？」
猛：「司さん？
それは初めて聞いた名前やな･･･」
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