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咲:「うん。
木下さんの話やと、司さんの存在はお兄ちゃんは知らんと思うて。
親方が敢えて言わんかったんやて」
猛:「親方が??
なんでやろ?」
咲:「その事実を教えてしもたら、お兄ちゃんの成長を止めてしまう事になるからってさ」
猛:「なんやそれ・・・
よう分からんけど、何となくやけど、親方の気持ちが分かるような気がする・・・
不思議な感覚やわ」
咲:「木下さんの話では、その司さんって人、すごい人やったみたいよ?」
猛:「司さんって名前は覚えてへんけど・・・
親方の師匠で、坂上さんもその人の下で学んだって・・・
ホンマにすごい人やって親方が言うてはった・・」
咲:「それはいつ親方から聞いたん?」
猛:「いつって・・・・
夢で出てきた親方から聞いた・・・
やから曖昧ではあるんやけどな?」
咲:「・・・・・・・・・そう」
(やっぱりお兄ちゃんは親方と会ってたんや・・・)
咲はそんな非現実的な事を初めてあり得る事なんや・・・って実感していた。
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