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気丈に振舞う猛を見て、マサカズもまた、先程の言葉を思い出し、立ち直るよう自分に言い聞かせていた。
マサカズ:「それより猛・・お前は大丈夫なんか?」
猛:「見ての通りや」
猛は短い一言で何事もなかったかのように、現状を纏めた。
マサカズ:「あの現場を見てた人間としてはやな・・・
今こうやって普通にいるお前が信じられんわ、ホンマ」
猛:「みんなに助けてもらったんや。
特に親方には助けてもろたわ・・・」
マサカズ:「ホンマ、良かった。
親方の事はあれやけど・・・
猛が無事で良かったよ」
猛の言う意味を全ては理解できなかったが、今目の前で涼しい顔をしてこっちを見ている姿を見て、安心はする事が出来た。
猛:「マサカズ・・・
心配させたな?
これからが大変やけど、一緒に乗り越えていこう・・」
そう呟くように口を開いた猛から並々ならぬ【決意】を感じた・・・
マサカズ:「当然や・・・
もう自分の感情だけで行動するのはヤメるわ・・・
もう後悔したないねや」
猛:「・・・・・ああ」
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