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山川の死を乗り越え、今目の前にいる猛は、更に上を見てるように感じた。
香取:「猛・・・
お前は山川の死を乗り越える事が出来るんか?」
香取の質問は極論を突いていた・・・・
猛:「ハハハハ。
香取さんは相変わらずやな・・
悪いですけど、親方の意思を継げるのは俺しか居らんって思ってますから・・・
悲しんでる余裕なんかあらへんのですよ・・・
そんな姿を親方に見られたら、後ろから思いっきり蹴られますわ」
香取:「・・・・・ほうか」
香取は古い引き出しから、ある日の思い出を引きずり出していた。
(どこかで聞いた事あるセリフやな・・・・・
そうか・・・・
あれは司さんの通夜で、山川が言うた言葉・・・・・)
香取が思い出し、ダブらせた言葉は、司さんへ親方が発した言葉であった。
香取:「ハッハッハッハ。
やっぱりお前らとおったら、飽きんわ!
今、お前が言うた言葉・・・
昔、山川からも聞いた事がある」
猛:「・・・え?
親方から・・・ですか?」
香取:「せやっ!!
まあ、今日は山川と一日過ごすつもりやから、その時までに思い出しておくとするか!」
猛:「・・・・香取さん」
そんな会話の中に、言葉を合わせてきた人物がいた。
坂上:「香取・・・・・
お前はこんな所で何笑ってるんや・・・
相変わらず常識の欠片もない奴やな・・・・」
突然の言葉に、猛と香取は驚き、坂上の方へと視線を流した
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