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猛:「坂上の親分さん」
香取:「坂上か?」
坂上と目が合うとほぼ同時に二人は坂上の名前を口にした。
坂上:「猛・・・
今回はさすがに驚いた・・・」
坂上は香取から視線を逸らし、まず猛に話しかけた。
猛:「連絡遅れて申し訳ないです」
坂上:「いや・・・
それより木下から聞いてびっくりした。
猛はその腹大丈夫なんか?」
猛:「ええ・・・
問題ないです。」
香取:「坂上・・・
お前こそ、山川の寝顔も見んと何してんねん!」
坂上に【喧嘩でも売ってるのか?】を思わす口調で話かける香取に、坂上の後ろに控える、【坂上組の幹部】連中が黙ってはいなかった。
幹部A:「ワレ、誰にタメ口聞いてるんや、コラ!」
香取:「・・・・・・」
香取は黙って、その幹部を睨み付け、すぐに視線を坂上に戻した。
坂上:「川瀬黙っとけ・・」
川瀬:「やけど、おやっさん・・・」
坂上:「ええから・・・」
香取:「坂上よ?
組織が大きなるってのはリスクやな?」
坂上:「たわけ。
お前に俺の苦労が分かるか」
香取:「はっはっは
そらそうやな。
お前の苦労は山川にしか分からんってか?」
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