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啓子:「あなたには・・・
会いたくなかった。
父とお別れをしに来たつもりだったけど・・・
私はあなたが許せない・・・」
坂上:「・・・・・すまん」
啓子の意味不明な言葉に対して坂上は即座に謝罪した。
二人の間に何かがあっただろう事は一目瞭然であった。
香取:「話が突然すぎて、俺にもサッパリやったが・・・
啓子ちゃん・・・
もし、あの件で坂上を恨んでるんやったら、お門違いや」
そして、啓子の方を見て、香取もその話を思い出したかのように、口を開いた。
まるで坂上の親分を庇うかのように・・・・
そこまでの内容を頭で整理しながらも、猛にはさっぱり理解できていなかった。
隣にいた木下に小声でじゃべりかける・・・
猛:「一体何の話をしてるんですかね?」
木下:「・・・・うん。
啓子さんはな?
山川さんの娘さんや・・・・」
猛:「・・・・そうっすか」
猛の中で、そのストーリーがおぼろげに出来上がっていた。
何となくやけど、啓子さんは親方の娘ではないかと・・・
そんな気がしていた。
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