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猛:「・・・・・・・」
(親方・・・重いわ。
親方の気持ちを受け継ぐには、あまりに未熟すぎる・・・
みんなの期待がこれ程、重いやなんてな・・・
押し潰されそうな気分やわ)
目の前で眠っている親方があまりに偉大で、その期待の大きさがどれほど大きかったのかが、痛い程分かった・・・
敢えて自分に重圧を与えていたつもりだったが、それがどれだけ生ぬるいのか・・田所の話を聞いて思い知らされた。
田所:「猛・・・ 何を考え込んでるんや?」
猛:「いや、別に何でもないです・・・」
田所:「周りの人間の期待を重いやなんて思ったらあかんぞ?
お前はそれを全て背負い込める懐を併せ持ってる人間なんや・・・」
猛:「田所さん・・・」
心の中まで煤けてるようで、恥ずかしく感じた。
その当時の猛に、田所の言う全ての事を理解する余裕はなかった・・・・・・。
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