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木下:「朝やな・・ 猛君、これで山川さんとはホンマのお別れや・・・」
木下もまた、一日でそのリアルを受け止めたのか、昨日までの弱々しい姿はそこにはなかった。
猛:「木下さん・・・
これが現実なんやて・・・そう気持ちを切り替えるしかないです。
親方はもう存在しない・・・・・
やけど、親方が築いたモノはここにいる全ての人間に受け継がれていくんやて・・・・
そして、俺がそれを見届けなあかんて、そう思ってます」
木下:「猛君は強いな・・・
その気持ちに答えれるように、僕も精一杯生きるよ・・・
僕もその仲間に入れてくれるかな?」
木下は照れ臭そうな顔をし、山川の方を見た。
そして、その意思を受け継ぐべく、猛に気持ちを伝えたのだった。
猛:「こちらからお願いせなあかん事です・・・
木下さん、俺からも宜しくお願いします。
親方の気持ちを一緒に受け継いでいきましょう・・・・」
猛はそんな木下の思いに答えるべく、精一杯の気持ちを言葉に乗せたのだった。
木下:「うん、これからも宜しくね?」
二人は、真横で眠る親方の側で、堅い握手を交わした。
その姿を見て、親方が微笑んでいるようにさえ感じた・・・。
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