次の世代へ

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猛は入院中に会社について、色々考えていた。 自分単独の意見ではどうにもならん・・・・ やからこそ、いつも比べるライバルの存在が不可欠であった。 猛のライバルは、親方以外には存在しなかった。 いつも前に親方がいて、そのライバルに追いつこうと背伸びしていた。 親方ならこう動くやろう・・・ 親方やったら、こうするやろう・・・ 結論を出し、その結論を我流にアレンジする。 それをする事で、親方の上に行けると・・・・ そう信じていた。 (まずは、確実な地盤を築く事。 親方の方針としては、それが絶対条件・・・・) 【確実】の中に潜む【冒険】を探し出し、それをまた確実なものにする。 それを繰り返す事で、その【確実】は【特別】なモノになる。 確実であり、特別なモノ、それを更に大きく育てる事ができれば、その確実はさらに自信を付けて成長する。 それこそが、理想とする経営論である。 無駄な事なんてあるはずがない・・・ 何よりも自分で築いてきたからこそ、そう思えるのだろう。
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