次の世代へ

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退院から数日が過ぎたある日、猛は恵子へ連絡を入れた。 一緒にこのY社を・・・ 親方の意志を継いで行くべく・・・ 猛:「啓子さん? 私、高橋と申します」 啓子:「猛君?」 猛:「はい、そうです」 啓子:「この番号良く分かったね?」 明らかに啓子のテンションは、通夜のそれとは全く別物であった。 これが、本来の啓子なんや・・と納得する事が出来た。 猛:「木下さんからお聞きして、厚かましいかと思いましたけど、連絡させてもらいました・・・」 啓子:「そんなに固苦しくしなくていいよ」 猛:「啓子さん・・・ 明日、晩飯でも一緒に如何ですか?」 啓子:「私は問題ないよ? 猛君は体調どないなん?」 猛:「それはもう大丈夫です。 ちょっと色々話したくて・・・ また、後で連絡入れます。 明日宜しくお願いします」 啓子:「分かった」 イメージしてるより軽い雰囲気で電話をし終える事が出来た。 啓子本人には間違いなく【後悔】が宿っている。 明るい雰囲気の中であっても、それは確信できるモノであった。
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