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その電話をした翌日・・・
待ち合わせ場所に兵頭と二人で移動した。
店の前では、携帯電話を眺めながら待つ啓子の姿があった。
猛:「啓子さん、今日はすんません・・・・
紹介します。
こちら、ウチの会社の部長で兵頭と言います」
啓子:「山川です。
この前は色々失礼しました・・。」
兵頭:「こちらこそ、その節はご挨拶も出来ず、申し訳ありませんでした」
啓子:「お通夜の場で挨拶も何もないよね?
今日はゆっくり食事しましょう」
兵頭は小さく頷き、猛へと視線を移した。
猛:「それじゃ、啓子さん行きましょか・・・・」
啓子:「・・・・・うん」
一瞬ではあったが、猛は啓子に見入ってしまった。
そこに居る、啓子の存在が眩しく感じた。
自分にはない、何かを纏ってると・・・
一瞬の雰囲気でそう感じたのであった。
店に入り、座敷に座る。
ちょっとした仕草が親方とダブる。
それは、娘という事を意識しているからだろうか・・・
どうしても、ダブらせてしまっている自分がいた。
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