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自分で結論を出し、これからの人生を父親が築いた会社へ捧げる決意をした。
高校から今に至たるまで、父親には何の孝行もしていない。
孝行どころか、悲します事しか出来なかった。
例えそれが、理に適っていたとしても、そんな事は関係ない。
猛が言う通り、自分はたった一人の実の娘なのだから・・・
そんな事は分かっていた。
でも、それと母親を見殺しにした父親への恨みは相殺しても仕切れなかった。
何度も木下さんに説得を受けたけど素直になんてなれなかった・・・・
なる気がなかった。
それがせめてもの母親への供養やと自分に言い聞かせた。
それが間違った気持ちだと分かっていても、それを貫いた。
猛と出会い、なぜ自分がこれほど素直になれたのか・・・
分からない。
分からないけど明確なのは、猛という人間と同じ道を歩んでみたいと思ったから・・・
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