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二人の行方
親方がこの世を去って、早くも1年の歳月が過ぎた。
驚くほど早く過ぎ行く日々が猛らの充実さを物語っていた。
そこに座る猛から、不安というモノは一切感じられなかった。
社員全員を信頼し、何より仲間を大事にする・・・・
そういった、親方の意志を受け継ぐ経営方針は、変わらず社員の気持ちを繋ぎ止めていたのだろう。
それに加えて、この頃、啓子が存在感を示しだした時期でもあった。
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