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猛の下で、仕事を学びつつ、仕事以外でも色んな経験をした。
その一つ一つが、今までの自分には考えもしない出来事であった。
猛はそれらを包み隠す事なく、全て曝け出した。
そんな猛の事を惹かれゆく自分に気がつくのに、時間は掛からなかった・・・・・。
いつの間にか、自分が猛の為にここに存在している事に気が付いた・・・。
何か他の人が出来ない事をして、猛に喜んでもらいたい・・・
そんな気持ちが強くなっていた。
猛が親方へ抱いたその気持ちと同じ気持ちを、啓子は猛へ抱いていた。
自分が惹かれているのは、そんな猛を尊敬するが余り・・・・
それが、恋愛感情ではないと分かっている。
分かっているけど、自分の中で止める事が出来ない感情へと変化しているのが分かった。
当然、ミナの存在など知る由もない啓子・・・・
もし、ミナの存在を知っていたとしても、その感情がブレる事はなかっただろう・・・・
それだけ、まっすぐな目線で猛の後を追いかけていたのである・・・
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