軌道

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ミナ:「それでも、一度会ってみたいの・・・・」 猛に目線を合わせてそう呟いたミナの表情は真剣なモノであった。 猛:「言うてる意味が分からんわ・・・・ お前には俺の過去を見られたくないんや。 俺らは前だけ見てたらそれでええんや・・・・」 猛も真剣なミナに対して、眼を光らせ意見の述べた。 ミナ:「それは違うよ・・・ 一緒になるってのは、そういう意味じゃないって。 全てを知ってこそ・・・・ やない? 何も知らんで一緒になるなんて・・・・ 私には出来ない」 ミナにはミナの考えがあるんやろう・・・ 猛にもそれは分かっていた。 やけど、そこだけは容易には折れる事が出来なかった。 猛:「俺が今まで話した事・・・ ミナが咲から聞いた過去・・・・ それも含めて、あいつや。 今でも、殺してやりたいって思うよ。 やけどな? その感情を抑えれてるんはな? どんなに憎くても、俺の親父やからや・・・・」 そう言い切った猛の表情を見て、ミナは確信に至った。 ミナ:「・・・・・・・・」 (その眼・・・・ やっぱりその眼の根底は、親方を失った悲しさからやない。)
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