軌道

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どんな事情があったとしても、自分の親やと・・・ 苦い思い出は封印する事にした。 ミナの真意が未だ理解できずにいたのだが。 猛は坂上の親分に連絡を取り、親父と会いたい旨を伝えた。 親分は快諾してくれ、その場をセッティングしてくれた。 自分が最愛の人間と一緒になる。 その事を伝えるのがムズ痒かった。 おめでとう・・・・ そんな一言、全く期待してない。 してないのになんでやろう・・ 親父にその一言を言われたいって心のどっかで思ってた。 当日、親分の指示通りの店に行くと、オヤジは既に一室で待っていた。 あれ以来・・・・ あの日、榎本と揉めた時、親分の事務所で会って以来だ。 たった1年しか年月は経ってないのに、オヤジはやつれてるように感じた。 やけど、それを素直には労えない・・・・・ そんな簡単にはいかないのだ。
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