ひとり

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涙が出るほどではないけれど、瞳の奥が熱くなってきたのが夏には辛かった。 よそう。これ以上相沢たちを見ていたら、変な表情を向けてしまいそうだ。もう、ひとりでいいから帰ろう。 そう思って夏が目をそらしかけた瞬間。視界の端っこで何故か夏のほうを向いた相沢の顔がみえた。 突然、夏を見た相沢の顔からは、笑顔が消えていた。
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