手首自傷症候群

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手首自傷症候群(続き) リスカをする人に対し、甘えてるとか我慢しろと、思う方もいるかも知れません。 しかし、リスカというのは自分を守る為の防衛手段であり、本能的なものなのです。 また、1度リスカをした人がリスカ無しで生きていくことは困難です。 「じゃあどうすればいいんだよ」 そんな風に思う方もいるでしょう。 まず、リストカッターに対しリスカを無理矢理やめさせるのはタブーです。 絶対にしてはいけません。 リストカッターは、リスカによる痛みだけが自分を認めてくれると思っている人が多いです。 ですから、リスカをやめさせるには、まず相手を認めてあげることが大切です。 「大丈夫だよ。」 「此処にいていいんだよ。」 「貴方のこと、大好きだから。」 簡単なことなんです。 また、「私が傍にいるから、自分を傷付けたりしないで‥貴方が心配なんだ。」 など、相手を認めた上で心配していることを伝えるのは、リストカッターが最も求めている言葉と言っても過言ではないでしょう。 リストカッターの多くは"心配されること=認められること"という考えを持っています。 また、「頑張れ」という言葉は使ってはいけません。 リストカッターの多くは、既に一生懸命頑張っているんです。 そんな人に更に「頑張れ」と言うのはプレッシャーになります。 「頑張れ」ではなく「頑張ったね」と、褒めてあげてください。 その人の頑張りを認めてあげて下さい。 付き合いが長くなれば、「またか‥」と思うこともあるでしょうが、決して口には出さないで下さい。 その言葉が追い討ちをかけ、本当に自殺してしまうケースも少なくありません。 1人でも多くのリストカッターを、闇から救い出す為に‥ 貴方の助けを求めている人もいることを忘れないで下さい。
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