1 不思議な本

2/14
前へ
/127ページ
次へ
ここは南にある港町『テンベーン』 すぐ近くに広く青い海が広がっている 町人達は海に出て漁をしたり、店を出したり、畑を耕したりして平穏に暮らしていた そしてここは、町長が経営する孤児院の一室… トッシュ「…おーい、リク!早くしろよ、追いてくぞー」 銀の髪をした少年…トッシュが部屋の中で慌てて何かの準備をしている少年に悪戯っぽく言った 彼は自警団のメンバーの1人 楽観的・口より先に手が出るタイプで、口癖は「やってみなくちゃわかんねぇ!」だ 得意な武器は槍 リク「待ってくれよトッシュゥ~ 友達だろ!?💦」 トッシュ「おお、友達だ!だから早くしろ!ほら、急げ急げ!!」 青い髪の少年…リクが準備をしながら言う リクは、数年前にどこからか流れて来た少年で、町長が拾ったのだ 陽気な性格だが、荒っぽい事が苦手…なのだが、一応彼も自警団のメンバー 武器は杖 リク「あーもー!いつも起こされるまで寝てるくせに、たまに先に起きるとこれだもんなー!!」 リクがぶつぶつ言っていると… 少女「トッシュ遅ーっい!! いつまで寝てるの!?」 トッシュ「ん?」 ガチャ🚪 部屋の外から、少女の声が聞こえてきた 返事をする暇も与えずに、そのオレンジ色の髪の少女は部屋に入って来た 少女「リク、あんたは起きてるんでしょ!? さっさとトッシュ叩き起こして……って、あれ?」 トッシュ「よっティアナ! おはよう!!」 少女…ティアナは部屋の現状を見てビックリした ティアナは町長の2人いる娘の1人で、一応彼女も自警団メンバー ただ、彼女は父親や姉の反対を振り切ってメンバー入りをしている 愛称はティアで武器は弓矢 ティアナ「お…おはよう……あのトッシュがちゃんと起きてる……支度も済んでる……何で?」 トッシュ「そりゃあ、モケモケ退治はオレが言い出したんだからな、寝てられねぇよ!」 モケモケとは、テンベーンの近くに住む猪のようなモンスター 畑を荒らすし人も襲うのだ それをトッシュ達自警団が退治する事になったのだ
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加