1 不思議な本

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ラキル「うむ…いまさらだが、本当に行くのか?」 トッシュ「もちろん!!」 トッシュはいつでもこんな調子だ ラキル「そうか…」 モモカ「気をつけてね、無茶しないでね…お母さん、心配だわ」 トッシュ「だからお母さんじゃないって…」 モモカ「みんな無事に帰って来るのよ 怪我なんてして来たら、塩水で消毒しちゃうんだから!」 ティアナ「お姉ちゃん…それ痛いって…💧」 モモカ「だから怪我しちゃダメなの!」 リク「∑脅迫っ!?」 リクの顔がマジで引き攣った ラキル「儂も同じ気持ちだぞ…本音を言えば、行かせたくないくらいだ ティアナはもちろん、トッシュもリクもディムも儂の子だと思っとるんだからな」 モモカ「私もよ みーんな私の子供だと思ってるんだから」 ティアナ「…あたしは妹!」 トッシュ「ディムだって母ちゃんいるって…」 モモカへのツッコミでリクはある事を思い出した リク「あれ、ディムは?来てるんじゃないの?」 ラキル「ん?ディムなら市場に寄ると言って先に出たぞ お前達、ディムを連れて集会所前に集まってくれ 出かける前に話がある」 トッシュ「おうっ!!」 3人はモモカの言葉に見送られ、町長の家を後にした モモカ「お腹が空いたら帰って来るのよ? 落ちてるものは拾って食べちゃダメだからね」 3人「………………💧」 3人は残りの1人、ディムを探すために市場へと来ていた ティアナ「あっいた!」 ティアナが指差す方向には、青紫の髪の少年が薬屋で小さい紙袋をもらっていた トッシュ「よっディム!」 ディム「ん?よおっお前ら!」 彼の名はディム、このテンベーン1の美少年 笑顔が爽やかで女の子に大人気で密かにファンクラブもあるとか… だが、本人はちょっとぬけててモテてることを全く知らない 格闘技…特に足技を得意としている ついでだが、頭もちょっとはいい…トッシュやティアナよりは ディム「遅かったけど、どーしたんだ?」 ティアナ「リクが寝坊したせいでねー」 リク「へーへー、どーせオレのせいですよーっだ けどディム、何でここに?」 ディム「ん?これこれ」 ディムはもらった紙袋を掲げる ティアナ「それ、薬…?」 ディム「用意してねーだろ?」 トッシュ「買っといてくれたのか! 気が利くな!!」 だが…
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