■ 第一話

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    ≪真宮side≫ あれ? もしかして、寝っちゃった? 雪は、警戒心が強いのは最初だけだから心配だよ。こうやって無防備で寝られると、信頼されてるんだなぁって喜びと、もう少し警戒してくれても……という、何とも言えない感情が溢れ出す。 雪は一度、心を許すと甘くなるから…… まあ、オレはそのおかげで側にいれるんだけどさ。 嫌だなぁ、雪が他の奴に笑いかけたりするの。 何の為に雪に制裁をしようとした親衛隊を、壊滅したのか。 雪の周りにいる奴らを消したのか わかんないじゃん。 あんまり、オレを構ってくれないといつか閉じ込めるからね? その笑顔がオレにだけ向けられるように。 あぁ、それいいな。オレだけの雪。 オレしか見ないのは嬉しいけどまだ嫌われたくないから。 それは、いつかまた。オレをあまり嫉妬させないようにね、雪兎。 雪の髪に軽いキスをし、コレから雪とオレの日常を壊すであろう転校生を待った。 雪を悲しませたら、許さないからね。転校生君。 ≪真宮side 終 ≫
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