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「……き…、ゆーき?起きてー。もぉすぐ、御剣が来るよお?」
「…んぅ」
軽く肩を揺すられて、顔を上げると満面の笑みを浮かべた真宮の顔があった。………しかも、また顔近いし。
「かわい」
かわい。って、平凡の俺に言う言葉じゃないよな。そこら辺にいるカワイイ系のチワワ達に言う言葉だよな!
「………俺じゃなくて、真宮のこと大好きな親衛隊の人達に言ってあげたら? 泣いて喜ぶと思うよ」
……多分。いや、絶対。
「いや。絶対にいや」
おおぅ、すっげー拒否。こっちをチラチラのぞき見?してた数人のチワワがかなりショックうけてんだけど。
「オレは、雪が………」
――ガラッ
「オラ、とっとと席につけ」
『キャー、先生カッコイイ!』
『抱いてー!』
「…チッ……キモ」
確かに、男がキャーキャー言ってるのはキモいけどさ。そんな声に出さなくても……。
というか……――
「どぉっから、出てるんだろうねえ…………マジ、キモい」
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