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「まぁ、確かに…」
御剣 大翔(ミツルギ ハルト)先生。歳は確か25歳だっけ?
現役ホストと言われても不思議ではない程の容姿をしている。とはいっても、接客精神のないホストだけど………なに?
なんか、めちゃくちゃ見られてんだけど?
「なんだぁ、雪兎。俺に見惚れてんのか?」
ニヤリとエロい笑顔を見せ近づいて来る御剣に、数人のチワワが顔を真っ赤に染めて倒れていった。
いや、ただ見てただけなんだけど…なに?こうゆう時どんな反応すればいいの?
「…えー…………あー…センセイハイツモカッコイイデスヨ」
「そんな棒読みで言われても嬉しかねーよ。……お前やっぱ気に入ったわ、俺の物になるか?」
その発言に、クラス中に悲鳴が響いた。
『いやーー!!』
『そんな平凡の何処がいいんですか!』
『平凡のくせに真宮様だけじゃなくて先生まで誑かすなんて!!』
別に誑かして無いんだけど…。つか、真宮とは中1の頃からの付き合いだし、先生とは保健室(保健の榊綺先生と幼なじみらしい)でよく話すだけだし。
ま、いつもの事だから良いんだけど…
「黙れ」
ドカッと言う音と共に、地を這うような低い声が聞こえた途端、騒がしかった教室内がしん、と静まり返る。
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