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「少しさぁ、黙ろうか?」
その声は、普段の真宮からは想像も出来ないぐらいの低く冷たい声で、表情もいつもの優しい雰囲気はなく氷のように冷たく無表情だった。
真宮の冷気に堪えられ無かったのか数人の小さい子達が顔を真っ青にして震えている。
「……先生さぁ、なーに調子にのってんのぉ?雪はさぁ、オレのダカラ」
「はっ!ガキがなに言ってんだ。まだ、テメェのじゃねーだろうが!」
「先生にはぁ、薬袋ちゃんがいるじゃーん。いい玩具がさぁ?」
「あ゛?玩具と恋人はちげーだろうが」
いつもの事だけど……止めないとヤバいよな。しかも何だよ、俺は物じゃないから!
つか、いま気づいた。薬袋先生いつの間に来たんだ?しかも、真宮と御剣先生の玩具発言にまたお腹押さえてるし。薬袋先生いつか倒れるんじゃないか?
「…………あー…」
スッゴい泣きそうな目でこっち見てんだけど…
「……あー…と………如月、大翔先生も、そろそろ止めないとオレ理事長に言ってクラスかえてもらうよ?」
この言葉は以前、榊綺先生に相談した時に、こう言えば良いよと言われ試したらバッチリ効果が合ったというね。
ポイントは名前呼びとクラス。
榊綺先生曰く、二人にはコレが効くらしい。
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