第三章:悪意の理由は善意

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◇ ◇ ◇ 「好きです、大好きです、愛してます。私、貴方なしじゃ生きていけません。ずっと一緒にいてください」  好きは隙。相手の心の隙間に付け入る行為だ。愛=Iだ。I=私だ。愛はそれ自体が自分勝手なもので、自分自身(I=愛)と相手(I=愛)が通じ合って、本当のアイになる。  つまり、私のアイは自分勝手なもので貴方にとっては迷惑なだけかもしれない。  けれど、大丈夫。これからは私達ずっと一緒だから。いつも悪意に巻き込まれる貴方を、私が守ってみせるから。  だから、ここで一緒にアイしあいましょう? 私のアイが貴方に伝わるまで、貴方のIが愛に育つまで。  誰も邪魔になんか来ない。邪魔なんかさせないから。  愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる、愛してる、Iしてる。 「アイしてる、――空くん」
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