第三章:悪意の理由は善意

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◇ ◇ ◇  準備は整いました。ここなら、誰も来れません。さぁ、空くん。楽しみにしていて下さいね? ちゃーんとお洒落して迎えに行きますから。私服姿を見られるのはちょっと恥ずかしいけど、でも私のことだけを見ていて欲しいから。他の女に目移りしないように。私、頑張るから。  だから、私だけを見て。だってこんなにも空くんのことをアイしてるんだよ? 私が空くんを思う気持ちは誰にも負けない。空くんになら、なんだってしてあげる。キスだって、セックスだって、……命だって。あの時から、私の命は空くんのものだもん。当然だよね? 「空くん、アイしてる。ずっと私の傍にいて」 .
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