第三章:悪意の理由は善意

15/34

427人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
◇ ◇ ◇  あ、空くんおはよう。  ふふっ。どうしたの? そんな変な顔して。あ、でもそういう表情も格好いいなぁ。  あっ! 大丈夫? 傷、痛む? ゴメンね。初めてだから加減が分からなくって……。  まぁ、色々聞きたいこともあるだろうけど、取り敢えずこれだけは言っておくね?  私は空くんのことが好き。  大好き。  アイしてる。  だから、また空くんが危険に晒されないように私が貴方を守るよ。  心配しないで? これからは私と二人っきり。もう、空くんが“悪意”に巻き込まれるようなことはないんだ。  だから、私だけを見ていて欲しいな。無理にとは言わないよ。時間はたっぷりあるんだから、ゆっくりと私のことを知っていって欲しいな。私ももっと空くんのこと知りたいし……。  あはは、ごめんね? 私だけ一方的に喋っちゃって。支離滅裂で何言ってるかわかんないよね。  んー……。  取り敢えず、ご飯にしよっか。
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

427人が本棚に入れています
本棚に追加