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「「あははは」」
僕の左手が解放されると同時にどちらともなく笑いだす。濁った空気を吹き飛ばすように、淀みない友好関係になるために。
劇的に刺激的、非日常が僕らの日常。鏡合わせに映る僕らは紛うこと無きドッペルゲンガー。
外身も中身も同じように作られたのだから、行動も思考もまったく同じ。
互いに、似合わない爽やかな笑顔を浮かべて、右手を持ち上げる。
お手手の皺と皺を合わせて幸せ、つまりは互いに重ね合わせて仲良く握手。
ぶんぶんと子供みたいに繋いだ手を目一杯振りながら、鏡を覗き込んで喋るのと同様に二つの唇が同じ言葉を形作る。
「「改めて、これからよろしく――」」
「「するつもりはないけど」」
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