部屋

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『んー…かわいいっ♪』 あたしは半透明な水色のマグカップと 透明のガラスのスプーンを掲げてそう言った。 ここは東京で人気の雑貨店。 店内には女子高生や大学生が 溢れ返っている。 一人暮らしをするにあたって 可愛い小物を使いたくなったあたしは 休日、ここにきたってわけ。 勿論一人で。 彼氏もいないし。 いや、作らないようにしてた。 緑賛大学に入って作った方が 良い人をGETできるだろうから。 もちろん あたしはルックスなんて重視しない。 だからって性格を見るわけじゃない。 あたしが見るのは学歴と その人の将来性のみ。 偉そうだと思うかもしれないけど あたしが 近付けば相手は逃げなかった。 まさに 狙った獲物は百発百中ってやつ。(笑) 男ってルックスが良ければOKなんだよね。 あ、あと女の子らしくしとけば 向こうから好きって言ってくる。 単純でバカな生き物だよね、まったく。 あたしは 今度は目覚まし時計を 選び始めた。 、 「結菜ー!!!!!」 後ろから聞き覚えのある声。 『………楓』 後ろを振り返るとバンギャ女、楓がニコニコして手を振っていた。 、
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