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「だってさ、芸能界であんな良い子いないよ?」
確かにオレはずっとNAOTOさんに憧れ続けてきた
そんな雲の上のような存在の人の下で働いてるオレは幸せものなのかもしれない
「NAOTO君はさ、すっごく純粋だし真直ぐじゃない」
しかし共演したといっても一度きりで、そんなにずっと関わってきたわけではないはずだ
たったあれだけの時間でNAOTOさんという人間を見抜くYOUさんの人間観察力にオレは驚いた
さすがベテランタレントいうべきか
エレベーターに乗っている間もYOUさんはNAOTOさんについて語る
「まぁ普段は少し抜けてる部分もあるけどね」
…今日のような話のことだろうか
「だからNAOTO君のこと、しっかり支えてあげなよ?」
そう話している間にエレベーターはYOUさんが用のある階に着いた
「じゃあまたね」
YOUさんは手を振ってこの場から立ち去った
オレは軽く礼をしYOUさんを見送る
…幸せもの、か
逆にオレはNAOTOさんから幸せをもらっている気がする
YOUさんの何気ない言葉にオレは深く考えさせられる
とりあえず今は今のままで、オレは一生NAOTOさんに付いて行くつもりだ
オレ自身の夢のために…
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