1.日常

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「…NAOTOさん、起きてください」 「…ん、もう少し…」 朝だというのに部屋は薄暗い マンションの隣りのビルが朝日を遮っている 「相変わらず暗いな…」 上京してしばらく経つが、いまだに東京の朝は慣れない 「これじゃNAOTOさんがなかなか起きないのも無理無いか…」 しかしそんなことは言ってられない 今日は午前中からTVの収録があるのだ 今の時刻は7時、収録は9時からだ ここからテレビ局までは車で10分程だが、メイクなどもしなければならないため8時までには到着していなければいけないだろう 「NAOTOさーん、遅刻するとHIROさんに怒られちゃいますよ?」 オレはベットにうずくまってるNAOTOさんを揺さぶる 「んぁ…、それはマズい…」 そう言いながらNAOTOさんは気怠そうにベットから起き上がる 「…今何時?」 ボサボサの頭を掻き乱しながらオレにそう訪ねる 「7時ちょい過ぎです」 NAOTOさんはそれを聞いて何も言わずシャワーを浴びに風呂場へ向かって行った
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