73人が本棚に入れています
本棚に追加
勢いよくシャワーが流れる音を聞いてオレは今日1日のNAOTOさんのスケジュールを確認をする
「今日はそこまで忙しくないな…」
今日はTVの収録が2本とラジオの収録が1本といつもよりは少なめな日程だった
移動の確認や合間の時間をどう使うか考えていると、さっきまでぼやけて聞こえていたシャワーの音がはっきり聞こえて来ることに気付いた
「…TOSHI~?」
声のする方を振り返るとNAOTOさんが風呂場からリビングに出てきていた
「…ちょ、NAOTOさん!タオルで隠すかなんかしてくださいよ!!あ~、しかも床ビシャビシャじゃないですか…」
いくら一緒に生活してるとはいえ恥ずかしくはないのだろうか…?
「あ…、ごめん。今拭くよ」
「…いいですよ、オレが拭いときますから。それよりどうかしたんですか?」
「わりぃ。あのさ、ボディーソープ無いんだけど…?」
よく見るとNAOTOさんの体は中途半端に泡がついている
「それなら洗面所の下の棚に新しいのありますよ」
「あっマジで?分かった、サンキュー」
そう言ってNAOTOさんは風呂場へ戻って行った
そんなことなら風呂場から言ってくれればオレが持ってくのに…
まぁそれがNAOTOさんの良いところなんだけど
とりあえずオレはタオルで濡れた床を拭いていく
「…泡くらい流してから出てきてくれれば良かったのに…」
床は若干ヌルヌルしていた
最初のコメントを投稿しよう!